薬の歴史も大切なお話
薬はしっかり理解して使うことでしっかり効くんです。


薬とは
  • 薬という字は「草を楽しむ」と書く
  • 薬は、当初、草木や鉱物が中心だったそれを自然発生的に、人類が病気の治療に呪術とともに用いた
  • 現在は、科学的に合成されたものが中心、薬の種類は、健康保険で使用されるものだけでも2万5千品目以上ある
  • 日本は、世界一の長寿国になったが、抗生物質の発見など薬が果たした役割は大きいものです。
  • 薬は、長い歴史をとおして多くの生命を助けてきた功労者です。この薬のことをもっとよく知ろう。
  • 偏った認識の方が見受けられます。
  •  「薬を無造作に扱う人」「薬を毒のごとく毛嫌いする人」いずれの人も問題があるように思う
  • 薬には、「主作用」と「副作用」がある。適正に使用すれば期待される効果が得られるし、誤った使用では思わぬ副作用が現れる。
  • 「用法・用量」を守り、いつもと違った事があれば、「主治医または薬剤師」に連絡する。
  •  このような、簡単なことを守るだけで、薬と随分楽しい付き合いができる。
  • 私たちの健康の支えとなるのが「薬」です。薬剤師に気軽に相談し、納得した上で正しく薬を服用して下さい。
  • 気軽に相談できる「かかりつけ医」「かかりつけ薬局」を持つことをお奨めします。


薬の歴史
大昔の話
  • 紀元前3千年ころに初めて薬の記載があります。お呪りとともに施薬されてこそ効果がありと思われていたようですが、五百種以上の薬は、現在も服用されています。
  • 例えば、阿片(鎮痛剤)、センナ(便秘薬)、桂皮(漢方処方)、甘草(漢方処方)などが処方されていたようです。(メソポタミアの医学)変わったところでは、動物の糞などのまともに服用できないような薬もありこれが病邪を追い出すと考えられていました。
ヒポクラテスと薬
  • 医聖と呼ばれるアテネのヒポクラテス(紀元前460〜370年)は、病気が病魔の仕業ではなく身体に自然に備わるバランスが破定したため起きるものと考え、約400種類の薬を駆使し、(主に、下剤、浣腸、吐剤、利尿剤が用いられた)体を自然状態に戻すことを目的に施薬しました。
錬金術と薬
  • 錬金術は、あらゆる金属を金に変えることと、不老不死薬の発見を目的にしていました。このために、科学技術が急速に発展したのです。
  • 科学実験に必要な用具が多く発明された。(7〜8世紀)
医薬分業
  • ほとんどの国で採用されている医薬分業は、近年、日本でも急速に進展していますが、歴史上、初めて採用されたのは、1240年です。皇帝フリードリッヒ2世が薬事法を制定し、医薬分業を推し進めたのです。免許を与えられた薬剤師と医師とが金銭的に結びつくことも禁止されました。
科学的な薬
  • 今までは、植物を煎じたり、粉にしたりして薬として利用していたのですが、19世紀に入って、ドイツの薬剤師ゼルテュルナーが、阿片から有効成分のモルヒネを単離し、純粋な結晶を得ました。このあたりから西洋薬は、生薬処方から「有効成分抽出」という近代化学へと進み始めたのです。
  • その後、ストリキニーネ、キニーネ、コルヒチン、カフェイン、ニコチン、コデイン、アトロピン、コカインなどが次々と発見されました。
アスピリンの合成
  • 古代ギリシャの時代からヤナギの樹皮が痛み止めとして用いられたが、その有効成分が、サリチル酸であることがわかり、胃腸障害を軽減すべく合成された薬が、アスピリンです。1899年には、このように全く合成で薬が作られるようになったのです。
抗生物質の発見
  • ペニシリンの発見には、絶え間ない研究と偶然が必要でした。ブドウ球菌を培養中のシャーレの中に偶然入り込んだカビが、この病原菌を溶かしてしまったのです。これを見逃さなかったのが、発見者のフレミングの立派なところであり、失敗が世紀の発見につながったことは教訓にすべきでしょう。ただ残念なことに当時のフレミングの研究室には。免疫療法至上主義が大勢を占めていた為、このペニシリンは、10年後に初めて患者に使われることになったのです。
結び
  • 薬には長い歴史があります。多くの先達が血のにじむような努力の結晶が、薬として多くの命を救ってきました。今後もより有効で副作用の少ない薬の開発を目指して研究が進められるでしょう。しかし、耐性菌の問題や副作用、相互作用など薬に関する問題も新たにうまれています。
いま望まれていることは「薬の適正使用」ということです。